麻雀を教えるって、どういうこと?第5回 | 麻雀新聞

麻雀を教えるって、どういうこと?第5回

麻雀を教えるってどういうこと

役の中で『リーチ』と『門前清自摸和』を最初に教える

前回から『役』についてのお話を開始しましたね。
『役』とは【形の美しさ】であるというお話をしたと思います。そして麻雀は、『役が無いとアガれない』ということ最初にを伝えなければならないとお話ししました。
その上で、最初に伝えるべき役は、『リーチ』『門前清自摸和』だという所までお伝えしたはずです。
ここで重要な問題が発生するといったところで前回は終了しました。今回はその重要な問題についてお話したいと思います。

『自摸(ツモ)』と『門前清自摸和の略称の自摸(ツモ)』?

麻雀のアガリ方には2種類のアガリ方があるのはもちろん皆さんもご存知ですよね。それは、『自摸(ツモ)』と『栄(ロン)』です。

『ツモ』とは、自分で持ってきた牌でアガること。

『ロン』とは、他の人が切った牌でアガること。

そんなことは誰だって知ってるよ!とおっしゃる方がほとんどだと思います。

麻雀を詳しくない方でも、『ツモ』や『ロン』の言葉くらい耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ここで厄介なのが、自分で持ってきた牌でアガることを表す『自摸(ツモ)』と、門前清自摸和の略称の『自摸(ツモ)』がまったく同じ表記で、まったく同じ呼び方をするということなんです。
そして、この2つの『ツモ』が、同じ意味ではないというのが大問題なのです。
この連載をを読んで下さってる方なら、その違いは当然理解していると思いますが、麻雀を始めたばかりの方にとっては、この『ツモ』と『ツモ』の違いを理解することはとても難しいことだと思うのです。その違いを丁寧に伝えることが出来るかどうか、これが麻雀講師のスキルの差になってくるのです。

言葉を大切に!麻雀用語をしっかりと伝える!

アガった時に発する『ツモ』と『ロン』は、アガるために発声しなければいけない呼称です。ですからアガった時には必ず『ツモ』か『ロン』と発声しなければいけないことを伝えなければなりません。発声するのがルールですから、無発声は当然マナー違反。だからアガった時には元気良く発声してくださいねって言えば一石二鳥ですよね。
そして『ツモ』という役は『門前清自摸和』の略称であると伝えるんですね。ポンやチーをしない、つまり自分の力だけで手を作っている状態を表す『門前』という言葉が大切なんだと。そしてアガリを表す『和了(ホーラ)』の略の『和』。大切な言葉が2つ略されてしまっているけれど、呼びやすいから『ツモ』と言っているだけで意味はまったく異なるということをしっかりと伝えるのです。

ものすごく混同してしまう言葉だけど、意味も似ているようで異なるものだということを理解してもらわないといけないのです。あやふやなまま進んでいいことではありませんから。
言葉って大切なんですよ。どんなことにおいても。
言葉を理解することで、次のステップに進むことが出来るのです。
麻雀を覚える上でも、麻雀を伝える上でも大切なことは麻雀用語です。麻雀用語の意味を理解出来れば、麻雀というゲームを比較的簡単に理解することが出来ると思うのです。

麻雀用語を理解することは麻雀が強くなることにも通ずる!

そのわかりやすい例が次に伝える役の『断么九(タンヤオ)』です。

まずここで伝えなければいけない用語が『么九牌(ヤオチュウ牌)』。
『么九牌』とは1、9、字牌のこと。

【1、9、字牌を表す么九牌を断つ】わけですから、么九牌の無い形、つまり2〜8までの数牌で構成している形のことを『タンヤオ』と呼ぶんだと伝えるとわかりやすいですよね。ちなみに正式には『タンヤオチュウ』。これも略して『タンヤオ』だと伝えると、より『タンヤオ』に対しての理解が深まることでしょう。

麻雀を打つことだけを考えるなら、麻雀用語にはそれほど意味がありません。しかし、麻雀を学ぼうと考える方にとっては、麻雀用語の意味はとても重要なことなのです。
さらには、麻雀が強くなりたいと思う方にとっても、麻雀用語を理解することが麻雀というゲームを深く理解することに繋がるのです。

麻雀を打ちたい!とはやる気持ちを抑えながら講義の重要性を伝える能力ですから、講義をしっかりと聞いてもらえるかどうかが成長のカギとなることをしっかりと伝えられるかどうかが、麻雀講師にとって大切な能力となるわけです。

生徒さんは麻雀を打ちたくてウズウズしているはずです。そのはやる気持ちを抑えて講義を聞いてもらうことが、その後の指導にとても役に立つと理解して、麻雀を伝えていくことが大切ですね。
これで、ここまで『リーチ』、『門前清自摸和』、『タンヤオ』という3つの『役』を教えてきました。そしてその時にその用語の意味をしっかり伝えることによって生徒さんの麻雀の理解力が上がることも説明いたしました。

次回はいよいよ次のステップに入っていこうと思います。

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