麻雀で生きる -第七回 by ASAPIN- | 麻雀新聞

麻雀で生きる -第七回 by ASAPIN-

麻雀で生きる -第七回-

by ASAPIN

 こんにちは、ASAPINです。
 この記事が出ている頃にはもう新年でしょうか。
 皆様あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします!

 さて、少し長引いておりました麻雀駅伝についてのコラムも、
 今回で最後にさせていただきます。
 前回は国士無双のところまで書かせていただいてましたっけ?
 間が空くとどうも記憶が薄れて…続き物は難しいですね。(笑)

 そんなこんなで1回戦の最悪のスタートを何とか挽回し、
 2回戦を終えた時点ではスタート時より少しいいポイント状況に。
 そこからしばらくは三人打ちにしては荒れない展開が続き、
 大きな事件が起こらないまま最終戦に。
 最終戦は連盟の勝又プロが抜け番で、一日のトータルは少しマイナス。
 最終戦前の全体スコアとしては最高位戦の友添プロがもっともポイントを伸ばし、
 続いて僕、勝又プロ、協会の阿賀プロという順位でした。

 最終戦、僕か友添プロで着順の上の方が区間賞…とかはどうでもよくて。
 とにかく、最終日にチームが少しでも優勝できる確率を上げられるようにベストを尽くそうと思い、
 最後の対局に望みました。起親は友添プロ、南家に僕、西家に阿賀プロで、
 序盤は静かな展開。
 東ラスの阿賀プロの親番で、待ちが薄くダマにしていたピンフドラドラをツモり、
 少しリードして南入。
 友添さんの親番、ここさえ流せればかなりトップが近づく局面。
 難しいターツ選択を間違えず、友添さんから僥倖の5200直撃で南2局の親番を迎えました。

 ここまでの内容はほぼ文句はなく、2着との差も2万点以上。
 打点の大きい三人打ちだけにまくられる可能性も十分ありますが、
 可能なら親で更に点数を稼いで最終日を楽にしようと考えておりました。
 もくろみどおり2局ほど和了って連荘に成功し、続く1局。
 この麻雀駅伝で2度目の山場がやってきました。

 発をポンしてドラが3枚ある6・9筒待ちのテンパイ。
 中盤を過ぎたあたりで南家の阿賀プロからのリーチ。
 そこに一発で持ってきたのは生牌の南…それだけを聞くと
 「降りればいいじゃん」と思われる方も多いと思いますが、
 この時点で2着の友添プロとの点差は4万点以上。
 阿賀プロとは7万点ほどの差があり、
 放銃してもオーラスの阿賀プロの親で事件が起きなければトップは固い状況です。

 ここでかなりの長考をしました。
 南の危険度はどうか、自分の和了はどのくらい期待できるか、
 12000や16000を放銃する可能性と自分の和了、
 さらなる連荘のどちらを取るべきか……。
 自分だけの麻雀であればもしかしたら切っていた南かもしれません。
 ですが、これはチーム戦で、
 しかも現在2位から100ポイントほどリードしている好位置の首位。
 南の危険度が通常の生牌に比べて更に高そうな場況だったのもあり、
 チームの素点を守るために歯を食いしばって雀頭の白を対子落とししました。

 すると、次のツモは先ほどまでの和了牌だった9筒。
 もし南が通っていれば…とは思いましたが、一応のテンパイ復活。
 当たりであってくれ! と祈りながらツモ切りが続き、
 終盤、なんと南をツモって満貫の和了に!

 もちろんこの対局中にはわからないことでしたが、
 後のインタビューの際、南が阿賀プロの当たり牌と判明。
 大きな分岐点となる和了をすることができたのでした。

 この和了のおかげで更に連荘を重ねることができ、気づけば点数は異例の15万点に。
 トップを取るだけではなく、大きなリードを広げて最終日にたすきを渡すことができました。

 ……と、ただのドヤ自戦記になってしまってすみません。(汗)
 この後、大きくリードして迎えた最終日、
 最高位戦の猛追により冷や汗をかくことになりましたが、
 何とか藤田さんと萩原さんがリードを守りきって下さり、
 無事第一回麻雀駅伝はアマチュア連合チームの優勝で幕を閉じました。

 今まで色々な配信・対局などに出てきましたが、
 メディアの舞台という意味では過去最大の舞台であり、
 そういった場で自分の麻雀を打ち切り、
 結果も付いてきたことは1人の麻雀打ちとして本当に幸せなことだと思います。

 また来年や再来年、第二回麻雀駅伝に選手として呼ばれる機会がもしかしたらあるかもしれません。
 そのときはディフェンディングチームの1人として、
 また恥ずかしくない麻雀をお見せできたらなと思います!

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