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Special Interview ロング・インタビュー第2弾:麻雀編 「40歳にして子供の頃の夢を叶えた男」サッカー×麻雀 田島 翔
田島翔:サッカー選手として7ヶ国の海外リーグを経験。麻雀プロ団体『RMU』所属の麻雀プロでもあり、『健康麻将ガラパゴス』で健康マージャンのスタッフとして働く。今年40歳にして念願であったブラジルでプロ選手として契約を結ぶ!
小学校の時に抱いた「ブラジルでプロサッカー選手になる」という夢を、今年40歳にして遂に叶えた男がいる。それもプロサッカー選手と麻雀プロの二刀流で活動というのだから恐れ入る。そしてその波乱万丈の人生を書き下ろした書籍が2023年10月30日に発売。ぜひにもお話をお伺いしなければと向かった先は、東京都千代田区神保町にある『健康麻将ガラパゴス神保町店』。なんとこの驚くべき男・田島翔さんは『健康麻将ガラパゴス』でスタッフとして働いてもいるのだ。今回はそんな田島さんの半生を伺ったインタビューの第2弾。麻雀の話を中心にお届けします。
さあ、麻雀編を始めていきます。田島さんと麻雀との出会いは高校生のとき、サッカー部の仲間に教えてもらったそう。ちょうどその当時は『哲也〜雀聖と呼ばれた男』(週刊少年マガジン)、『アカギ〜闇に降り立った天才〜』(近代麻雀)が流行っていた頃で、楽しみに読んでいたそうだ。
基本ゲームやネットでの麻雀が中心で、手数計算もあまりわからないくらいだったという。ロアッソ熊本在籍時には、チームのファン感謝祭で、「休みの時は何をしていますか?」というファンからの質問に、「麻雀」と答えたらチームから注意を受けたなんてエピソードがあったとか。今では信じられないかもしれないが、当時はまだまだ麻雀のイメージが良くなかったんですね。
前回のサッカー編で書いた通り、海外でのプロ生活が多く、その時は麻雀から離れていたそうだが、サンマリノでプレーしていた時にコロナ禍でロックダウンになってしまった時に、MリーグやYouTubeの麻雀対局を観たり、ネット麻雀をまたやるようになったという。そして日本に帰国すると「自分は競うことや目標を持ってそれに向かうこと、そういう場面での緊張感がとても好きなんで、麻雀プロになってそのステージで戦ってみたい」と思い立ち、配信対局を観ていて、守備の強さや読みに凄さを感じて好きになった多井隆晴プロのいるRMUにメール。すると、たまたま田島さんのことを知っている人がいて、話をすると逆に勧誘。昨年4月7日の誕生日にプロ試験に申し込み、7月に合格。晴れてRMU所属の麻雀プロになった。
プロになったからには、麻雀に常に接していたいと思い、いろいろ調べてみると健康マージャンの存在を知る。すると「自分は人に触れ合うことが好きだし、どうせ働くなら人に教えながら自分も学べて、自分の成長にもつながると思い、『健康麻将ガラパゴス』に連絡。面接を受けて昨年の9月から働いているそうだ。
田島さんは本当に行動の人だ。思ったら即行動、そうやってサッカーも麻雀も道を切り開いてきたのだ。そういう人には、また新たな出会いがやってくる。自身もサッカープレイヤーとして日本代表で活躍、初代Jリーグチェアマンを務め、現在一般社団法人Mリーグ機構最高顧問である川淵三郎氏と会うことに。まさにサッカーと麻雀をつなぐ大先輩にサッカー界初めての麻雀プロとしてあいさつすると「子どもたちのためにぜひ、麻雀教室をやってください。そしてあなたの面白い経験をみんなに伝えていってください」とアドバイスと激励を受けた。
「川淵さんの言葉は、本当に自分を後押ししてくれました。すると縁があって自分の経験を書籍として世に出すことになりましたし、ずっと地元で続けているサッカー教室と同じように麻雀の子ども教室もやっていきたいと思いました。何の競技でも子どもの頃の育成がなにより大事です。麻雀も子どもの頃からやっていれば、麻雀の実力はもちろんだけど、マナーとかもしっかりしていくので、麻雀が頭脳スポーツ競技としてしっかり確立していくことにつながると思います」。
そしてこの言葉はしっかり実現される。来年2024年(令和6年)1月5日(金)・6日(土)に地元函館で、小学校1年生〜中学1年生を対象とした、日本初となる「サッカー教室&麻雀教室」を開催することが決定したのだ。ぜひ、お近くの方は注目してもらいたい。
最後に、麻雀とサッカーのリアル二刀流を邁進する田島さんに麻雀とサッカーの共通点や相違点、お互いに役立つ部分などについてや今後の麻雀の目標について伺うと、「麻雀であれサッカーであれ、プロであっても絶対にミスはします。でもサッカーは11人のスポーツなので、誰かが助けてくれる場面もあります。しかし、麻雀は助けてくれる人がいない、孤独な戦いです。でも自分はその緊張感がたまらなく好きなんです。また、ポジションにもよるとは思いますが、自分が務めるMFは特にフィールド全体を俯瞰で見たり、プレーを読んだりすることが大切です。サッカーもボールだけを見ていてもダメだし、麻雀も自分の手だけを観ていてもダメだと思います。そのあたりは共通していて、お互いの経験が役立つこともあると思いますね。麻雀の目標としては、ぜひ、多井さんとタイトルがかかった戦いとかをしてみたいし、Mリーグの舞台にも立てるような存在になっていきたいと思います」と語ってくれた。
来年3月には、いよいよブラジルに渡ってプロサッカープレイヤーとしての活動も始まるそうだ。今後ますます田島翔のパフォーマンスから目が離せない!
■『30年かけて実現したブラジルへの道。サッカーと麻雀の二刀流 田島翔の挑戦物語』
著者:田島翔
発行・販売:有限会社ミックス
発売日:2023年10月30日
定価:1980円(税込)
販売方法:紙版はAmazonと有限会社ミックスYAHOO SHOPでの販売