麻雀新聞を愛読されている方の中には、1月の悲惨な震災被害に合われた方もいらっしゃるのではないかと思います。被災された方におきましては心よりお見舞い申し上げます。日本に住んでいる以上、いつどこで地震が起きてもおかしくないのですが、本当に心が痛みます。今回は、防災士として、皆様に少し情報を提供させていただきます。
昭和56年6月以降は建築基準法が改正され、現在の耐震基準(新体制基準)が決められたのですが、それ以前に着工した建築物は新体制基準による建物に比べて地震に対する強度が低くなっています。そのため、耐震化(耐震工事)の支援制度として行政からの補助金や金融機関からの融資、所得税や固定資産税等の控除等の制度があります。私が住んでいる区では耐震工事前の耐震診断は最大12万円、実施計画は最大22万円、耐震工事は最大130万円、その他各種補助があります。
また、被災後に関して、内閣府のHPに「被災者支援に関する各種制度の概要」というPDFがあります。経済や生活面の支援は、災害弔慰金・災害障害見舞金・被災者生活再建支援制度・災害援護資金・生活福祉資金制度による貸し付け・未払賃金立替払制度などたくさん制度が用意されています。住まいの確保・債権のための支援は、災害復興住宅融資・公営住宅への入居などがあります。
災害が起こる前にできることの一つとして、食料の備蓄がありますが、農林水産省のHPに「災害時に備えた食品ストックガイド」があります。最低3日分〜1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望まれるそうです。水は一人あたり1日3リットルを目安に備蓄しておくといいですね。缶詰や付属の発熱材で温めると食べられるレスキューフーズがあると便利です。皆さんは学校で避難訓練を経験したことがあると思いますが、最低限持ち出せるようにリュックなどに入れておき、薬などないと困るものもお薬手帳と一緒にすぐに持ち出せるようにしておきましょう。そして家から行かれる避難場所を知っておくことや麻雀を楽しんでいる途中に災害が起きたら逃げられるように非常口を確認しておきましょう。
対策しておいても悲しいことが起きてしまいますが、できることをやっていただき、どうか大切な命を守ってください。