9月になっても暑い日が続きますね。なぜ「暑くてウンザリ」という感情になるのかなと思っていたのですが、そのメカニズムは?というと、「暑い」と思うまでに身体の感覚系を介して、外界の情報を感知し、自分がどのような状態にあるのかをモニターしていて、その感覚情報が脳の各領域に伝わるそうです。次に視床を介して、脳の奥深くにある大脳辺縁系へ伝わって情動(恐怖、怒り、喜びなど)が生まれ、脳の外側にある大脳皮質に伝わって大脳辺縁系で生まれた心をコントロールするそうです。心がコントロールされ、ウンザリする気持ちは「麦茶でも飲もう」なんて行動に移せるのかもしれませんね。
人は、嬉しいことばかりではなく、嫌な気持ちや怒りの気持ちになることもあり、いかに多くの経験をしたかどうかで前頭前野の発達具合が変わってきて、経験が豊かな人ほど、心がコントロールしやすい傾向があるそうです。心を豊かにし、瞬時に生まれる本能的な心(情動)に振り回されず、「心を強くし、安定させる」ためにはさまざまな感情や出来事を体験することが大切と言われています。
また、自分への思いやり=セルフコンパッションの考え方も大切です。まずは「自分への優しさ」を持ち、自分に対しても他の人が困っている時に優しくいたわるような気持ちで意識的に癒そうとする心を持ったり、困難に直面した時などに、辛いのは自分だけではなく、他者も同じような失敗や経験をしている、決して自分だけではないということを再認識する心を持ち、自分の考え方や状況について「良い」「悪い」「優れている」「ダメだ」など評価を向けるのではなく、そのままの状態を受け入れてあげる心を持ちましょう。これらの基本要素3つ(自分への優しさを持つこと、自分も他人も同じ不完全な人間だということ、ありのままの自分を受け入れること)を思い出し、まずはセルフコンパッションを実践してみましょう。科学的にもストレスの軽減や自己肯定感の向上、幸福感の向上など高い効果が証明されている方法だそうです。
「推し」のいる生活や動物と触れ合うことも幸福感を感じる神経伝達物質がでたりして心にはいいそうです。皆さんも自分を思いやって、心を豊かにし、楽しく麻雀を続けられるといいですね。
行政書士。2004年「なかの千津香行政書士事務所開業。介護福祉士、アロマの資格を持ち、相続・遺言・成年後見など高齢者関係の中心の仕事をメインとしている。
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