風適法関連の語句にある「あらかじめ」とか「概ね」のような曖昧な表現
- 2013/8/14
- 麻雀コラム
ダンスが風適法から外されるとどうなるのでしょうか?
あるピンクサロンの経営者が言っていました。「いいねー。ダンスは風適法から外すべきだよ。」-「?」-彼は続けて言いました。「「フォークダンスクラブ」っていうのはどうかなあ?」「店名はオクラホマミキサーで決定。若い女の子とおじさんがフォークダンス。いいねー」「肌の露出が多い方がいいね」「「盆踊り倶楽部」っていうのはどうかね」「浴衣姿で盆踊り。団塊の世代にはたまらないかもね。当然浴衣の下は下着を着けて欲しくないよね」…「浴衣姿でフォークダンスっていうのはどう?」「ポールダンスも風営から外されるんだよね」「リンボーダンスのお店はどう?一段高いステージを客席から見るなんて。いやらしーねー!」
経営者の妄想がますます大きくなってゆきます。「風適法からダンスを外せ!大賛成!」「場所も時間も気にしなくて済むしね。ましてや警察からお小言も言われなくなるしね。」「「酒を出すな」っていうんならそれもOK!店名はジュースバーだって、レストランだってかまいやしない!」
そうなると小学校や病院の隣でも「フォークダンスクラブ」や「盆踊りジュースバー」ができることになってしまいます。しかも夜通しで。
そうなんです。風俗営業っていうのは予想外の業態が次から次へと発生してくるのです。これもフーゾク業者の想像力とたゆまぬ努力(?)の結果なのかもしれません。本当に発想が柔軟です。この柔軟性や発想力、行動は一般の経営者も見習う必要があるかも知れません(冗談としても)。
風適法関連の語句には「あらかじめ」とか「概ね」のような曖昧な表現があります。風俗営業を行おうとする人にとってはこの曖昧な表現がどうしても納得がゆかない場合があります。「もっと基準をはっきりしてくれ!」と言いたくなるのは当然です。ですが、予想外の新商売が出てきたり、「半分まで!」と言ってしまえば名目上「49%」にしてしまうのがフーゾク業者の常です。警察権力の自由裁量はいけませんが、時として柔軟な対応も必要なことは、理解する必要があると思います。