2024年(令和6年)4月8日(月)から、「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルがスタートした。レギュラーシーズンを突破した6チームがポイントを半分にして20試合を戦い、ファイナル進出を目指す過酷な舞台だ。まずは、レギュラーシーズンの最終結果から。
■チームランキング(レギュラーシーズン全日程終了時)
①U-NEXT Pirates
887・6ポイント
②赤坂ドリブンズ
345・3ポイント
③KADOKAWAサクラナイツ
247・2ポイント
④KONAMI麻雀格闘倶楽部
46・9ポイント
⑤EX風林火山
▲16・6ポイント
⑥渋谷ABEMAS
▲22・1ポイント
⑦BEAST Japanext
▲378・7ポイント
⑧TEAM RAIDEN / 雷電
▲484・5ポイント
⑨セガサミーフェニックス
▲625・1ポイント
首位通過はU-NEXT Pirates。個人ランキングトップ5に3名が名を連ねるなど、圧倒的な成績でレギュラーシーズンを突破した。2位にはチーム発足から初めてレギュラーシーズンをプラスで終えた赤坂ドリブンズ、以降、KADOKAWAサクラナイツ、KONAMI麻雀格闘倶楽部と続く。ボーダー争いに巻き込まれかねなかったEX風林火山も3月の猛チャージで急浮上。6位の渋谷ABEMASはレギュラーシーズンこそ突破したものの、6シーズン目で初となるマイナスポイントでの終了となった。
下位3チームは大きく離された形で敗退。新規参入で注目を集めたBEAST Japanextは最後まで食らいついたものの、一歩及ばずデビューイヤーを7位で終えた。なお、U-NEXT PiratesとKADOKAWAサクラナイツはレギュラーシーズンで敗退すると選手入れ替え規定によって選手を入れ替える必要があったが、セミファイナルに進出したことで危機を回避した。
セミファイナルは、4月19日(金)終了時点でおよそ半分の日程を消化。各チームの順位は次のようになっている。
■チームランキング(セミファイナル・4月19日終了時)
①U-NEXT Pirates
427・1ポイント
②EX風林火山
232・8ポイント
③KADOKAWAサクラナイツ
131・1ポイント
④赤坂ドリブンズ
119・1ポイント
⑤KONAMI麻雀格闘倶楽部
23・5ポイント
⑥渋谷ABEMAS
▲189・3ポイント
首位に立っているのはレギュラーシーズンから変わらずU-NEXT Pirates。セミファイナルは序盤からしばらくトップから遠ざかっていたもののポイントは微減で抑えており、下位を大きく離している。このままいけばファイナル進出はほぼ安泰と言えそうだ。
2位にはEX風林火山が急浮上した。4月12日(金)に二階堂亜樹プロ・勝又健志プロのリレーで同日連勝を決めるなど、セミファイナル前半戦で4トップラス無しと絶好調。他チームを抜き去って首位を伺える位置につけている。
3位のKADOKAWAサクラナイツと4位の赤坂ドリブンズもポイントをキープ。下位に落ちかねない状況もあった中で踏みとどまり、虎視眈々と上位を狙っている。
5位のKONAMI麻雀格闘倶楽部は、現状ではセミファイナル敗退圏内に位置しているものの、KADOKAWAサクラナイツ、赤坂ドリブンズとの差はそれほど大きくなく、2、3試合もあれば十分逆転可能な位置につけている。一方で苦しいのが渋谷ABEMAS。セミファイナルで苦戦が続き、マイナスポイントは200近くまで膨らんだ。過去5シーズンではすべてファイナルに進出しているが、今回は最大の危機。Mリーグの「前年度優勝チームは翌年のファイナルに進出できない」というジンクスに、今回も当てはまってしまうのか。
■個人スコアランキング(レギュラーシーズン最終結果)
①鈴木優プロ
437・7ポイント
②勝又健志プロ
404・2ポイント
③瑞原明奈プロ
378・4ポイント
④仲林圭プロ
266・5ポイント
⑤伊達朱里紗プロ
215・3ポイント
個人成績は、鈴木優プロがトップで確定。チームのレギュラーシーズン最終日にはMVP獲得を目指して連闘すると、見事に連勝を果たし、Mリーグ2シーズン目にして、初のMVPをつかみ取った。以下、3位の瑞原明奈プロ、4位の仲林圭プロと、同じチームで3名がMVPを狙える位置につけていたことで起用も難しかったと思われるが、見事にチームの期待に応えた。2位の勝又健志プロもシーズン最終日で連闘。最後はBEAST Japanextとの直接対決というミッションもあったが、見事に個人成績を伸ばし、MVPまであと一歩というところまで迫った。5位の伊達朱里紗プロは、4着回避率のタイトルを獲得。これで伊達朱里紗はMリーグ加入3年目にして個人3賞をすべて獲得するという、初の偉業を達成した。なお、最高スコア賞は2月26日(月)の第2試合で112800点の超特大トップを取った鈴木たろうプロが獲得し、チームに初の個人賞を持ち帰った。鈴木たろうプロのこのスコアは、前年度に黒沢咲プロが記録した112700点を100点だけ更新し、Mリーグ歴代最高スコアとなっている。
■5月のMリーグ・注目ポイント
セミファイナルは5月2日(木)で終了し、そのあとはいよいよファイナルを迎える。最後に栄冠に輝くのはどのチームか、ぜひ最後まで熱い戦いにご注目いただきたい。なお、ファイナル最終日の5月17日(金)には例年通りパブリックビューイングイベントが開催されることになっている。
■レギュラーシーズン敗退3チームのチームコメント
【7位 BEAST Japanext・チーム担当】
新規参入チームとして臨んだMリーグ2023-24シーズン。
ドラフト会議指名オーディションから始まり、チーム発足、そしてレギュラーシーズンといつも応援してくださったサポーターの皆様、スポンサー各社の皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。
レギュラーシーズンで敗退という結果になり、選手及びチームスタッフ一同大変悔しく思っております。しかしながら、シーズン後半の巻き返しは攻撃的なビーストらしい麻雀を体現できたと感じます。
必ずリベンジできるように、優勝を目指してコンディションを整え、もっと強くなって来シーズンに向かいます。
引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。
【8位 TEAM RAIDEN / 雷電・高柳寛哉監督】
レギュラーシリーズが終了し、TEAM RAIDEN / 雷電は最終8位で残念ながら敗退となりました。
昨シーズンに初のファイナル進出を果たし、今シーズンに期するものが大きかっただけに非常に悔しい思いです。
また最後まで熱く温かい応援を頂いたファンの皆様には大きな感謝とともに期待に応えられなかった申し訳なさでいっぱいです。
来期に向けて、勝負所で勝ち切れる心と技術を鍛えて頑張ります。
引き続きご声援の程何卒宜しくお願い致します。
【9位 セガサミーフェニックス・近藤誠一監督】
新しい体制で臨んだ2023-24シーズンでしたが、非常に苦しい場面が多く、厳しい結果となりました。一時はボーダーポジションまで復活しましたが、セミファイナルに進出することは出来ませんでした。
サポーターやファンの皆様、またスポンサーやパートナーの皆様には、とても心苦しく、より一層悔しく思うとともに、このような状況でも応援し続けて頂いたことに、心から感謝申し上げます。
皆様に、もっと楽しんで頂けるよう、来シーズンに向けて日々精進し、精一杯の準備をしてまいります。皆様、本当にありがとうございました。
■Mリーグ2023-24スーパープレミアムナイトin東京ドームシティホール
2024年(令和6年)3月26日(火)には、『東京ドームシティホール』にて「Mリーグ2023-24スーパープレミアムナイト」が開催された
「Mリーグスーパープレミアムナイト」は「2019-20」より始まった特別なパブリックビューイングイベント。今シーズンは『東京ドームシティホール』に場所を移し、規模を大幅拡大して開催された。
イベントには熱狂的なMリーグファンが集まり、試合観戦や、Mリーガー全36人が一堂に会するスペシャルステージイベント会場は大いに盛り上がった。
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