麻雀ってこんなにも面白い! 読むとすぐに打ちたくなる 麻雀BOOKレビュー 友添敏之プロ入魂の一冊 『トップ1%の麻雀手筋』 (竹書房・近代麻雀戦術シリーズ) | 麻雀新聞

麻雀ってこんなにも面白い! 読むとすぐに打ちたくなる 麻雀BOOKレビュー 友添敏之プロ入魂の一冊 『トップ1%の麻雀手筋』 (竹書房・近代麻雀戦術シリーズ)

2023年(令和5年)7月3日(月)に出版された『トップ1%の麻雀手筋』(竹書房・近代麻雀戦術シリーズ)の著者は、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する友添敏之プロ。近年では「麻雀駅伝」「麻雀最強戦」「EX風林火山オーディション」などで活躍する傍ら、京都で飲食店を複数経営している、経営者としての顔も持っている麻雀プロだ。アフロに蝶ネクタイといった個性的な出で立ちで、記憶に残っている方も多いのではないだろうか。

本書はそんな友添プロが10年近く前から東京に足しげく通って参加している勉強会などで話を聞いた数々のトッププロの思考に迫るものとなっている。登場するプロは後にMリーガーとなる多井隆晴プロや園田賢プロ、村上淳プロ、石橋伸洋プロ、堀慎吾プロ、醍醐大プロなど「トップ1%」と銘打たれているだけあって、トップオブトップのプロたちによる緻密で深い思考が実際の局面を元に惜しげもなく明かされている。本人も実力者である友添プロが実際に話を聞いて驚愕し感銘を受けたという内容だけに、読者にとっては少々深すぎる話になるかもしれないが、麻雀の腕に覚えがある人ほど、友添プロの目線を通して強者の思考をより深く探れるものとなっている。

また、友添プロ自身のユーモアがありつつ飾らない人柄が文章にもあらわれており、決してマニアックなだけではなく非常に読みやすくなっているのも特徴の一つ。過去の局面について数年後に本人たちに話を聞きに行くなどフットワークも軽く、過去から現在に至るまでのトッププロの思考をスムーズに読み進めていけるので、決して麻雀上級者でなくとも読み物として楽しめる。トッププロたちのキャラクターにも触れているコラムや堀慎吾プロのロングインタビューもあり、プロたちがどんな人物なのかを知ることができるという点も、この本の魅力の一つと言えるだろう。

内容が高度過ぎてすぐに実戦で使えるかどうかは分からないが、読んだ内容を記憶の片隅に留めておけばどこかで役に立つ場面が来るかもしれない。そして、トッププロの思考の深さを改めて感じることができる。そうした点で、非常に興味深い内容となっているので、手元に置いておいて決して損はないだろう。

友添プロのファンの方はもちろん、それぞれのプロの思考に迫るという意味でも、オススメの一冊だ。

(文・東川亮)

◼『トップ1%の麻雀手筋』

著者:友添敏之

出版社:竹書房(近代麻雀戦術シリーズ)

発売日:2023年7月3日

定価:1540円(税込)

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