東京都内で大型ゲームセンターの許可申請
- 2011/3/3
- 麻雀コラム
昨年末には埼玉県と東京都内で大型ゲームセンターの許可申請を行いました。
ゲームセンターの経営といえば在日韓国、台湾系の経営者も多く、以前依頼された会社も、都内に自社ビルや駅前に多くの土地を所有している韓国系の大会社でした。その会社のギラギラ脂ぎったワンマン社長が、何故か物静かな優しい老紳士の監査役、木村さんにだけはていねいな言葉遣いで対応しているのが印象的でした。
後日、その木村さんが経営している会社からもゲームセンターの許可申請を依頼されることになりました。木村さんは高級住宅街の代々木上原に居を構え、都内の駅前でちいさなパチンコ店を経営していました。そのパチンコ店の経営が思わしくないため、ゲームセンターへの業務転換を行うことになったのです。その会社の役員の中には2人の息子さんが登記されていたのですが、2人はアメリカに住んでいて、ニューヨークの5番街にある有名宝石店が入居しているビルを所有し、不動産の管理業を営み、アメリカ国籍を取得しているとのことでした。
木村さんは第二次大戦後に仕事で来日した韓国の方で、その後ビジネスで成功し帰化をしたそうです。来日してからの短期間で多数の在日韓国系の会社役員に就任。高級住宅街の自宅取得。駅前のパチンコ店ビルの取得。そしてアメリカにも不動産を取得。とんとん拍子で資産を増やしていった立身出世の典型といった人物でした(と思えました)。
後日談ですが、木村さんのパチンコ店に勤めていた元店長さんからの話が衝撃的でした。木村さんは韓国の軍事政権、朴大統領の下、在日本大使館の一等書記官だったということでした。
それが事実であるかは不明ですが、1979年10月26日に朴大統領が暗殺され、韓国の政権が代わった後の一等書記官がどのような境遇下にさらされたのか、どのような行動をとったのかは知るよしもありません。しかし、ベトナム戦争でアメリカ軍に協力した朴政権の一等書記官であった人が、日本に帰化して資産家になっているとしたら…。その裏側に隠された事実をちょっと想像してみたくなります。