モスクワ支部など海外の団体もふくめ40を超える団体が加盟する学生マージャン団体「学生麻雀部連合」が、8月19日から2泊3日のマージャン合宿を、神奈川県の湯河原にある「杉の宿」で開催した。
参加大学は早稲田大学・慶応義塾大学・電気通信大学・都留文科大学・茨城大学・立教大学・芝浦工業大学・東京電機大学工学部・東京電機大学理学部・関東学院大学・秋田県立大学・東北公益文科大学・宇都宮大学・会津大学の14大学、過去最高の88名の学生が参加して盛大に開催された。
このマージャン合宿に初めて参加した慶応義塾大学麻雀研究会mjktのメンバーである4年生の梅沢彩奈さんは、その感想を以下のように語ってくれた。
「初めてこのマージャン合宿に参加したのですが、想像以上に有意義な時間を過ごすことができたと思います。
私は、同卓者とのコミュニケーションを楽しむことは、マージャンの醍醐味のひとつと考えていますが、「自由対局」の時間には多くの参加者が積極的に他大学の参加学生と卓を囲み、自己紹介を交わしながらマージャンを楽しんでいる姿は、とても喜ばしいものでした。
2日目に行なわれた大会でも、対局中は緊張感に包まれていましたが、ひとたび対局が終わるとその半荘の振り返りを同卓者同士で行なうなど、和気あいあいとした雰囲気で進行していて、3日間という短い時間ではあったのですが、参加者同士の深い交流がなされていたと感じました。
また、参加者の間には、マージャンの技術力向上に対する意欲的な姿勢が随所で感じることができました。プログラムの中の「雀力試験」や「麻雀講座」では、皆真剣に取り組み、白熱した議論が展開されるなど、知的ゲームとしてのマージャンを大いに享受している様子がうかがえました。
私は今、大学の麻雀部の他に、学生麻雀部連合主催の女性向け麻雀サークルにも参加しているのですが、そういった「純粋な卓上ゲームとしてのマージャンの面白さ」を分かち合える仲間がいる環境に、身を置くことができていることをとても嬉しく思っています。麻雀部に入る以前は、マージャンが打ちたくてもなかなか打てる機会が無く、戦術なども本でかじる程度のことしかできませんでした。でも今はマージャン好きが集まるコミュニティに所属し、切磋琢磨できる仲間ができたことで、より一層マージャンを楽しめるようになったと感じています。
今回の合宿での経験も糧にして、これからも真摯に楽しくマージャンに取り組んでいきたいと思います。」
このような若い女性マージャンファンがこれからも多く生まれてくるためにも、学生マージャン界へのサポートが、マージャン業界の大切な急務であるといえるのではないだろうか。