ナイトタイムエコノミー から考える雀荘の深夜営業 | 麻雀新聞

ナイトタイムエコノミー から考える雀荘の深夜営業

ナイトタイムエコノミーから考える雀荘の深夜営業

東京都麻雀業協同組合副理事長・高橋常幸

ナイトタイムエコノミーという言葉をごぞんじだろうか?
数年前のダンスクラブの風営法改正運動から、急速に白熱しだした夜のエンターテインメントの在り方は、外国人観光客に対するインバウンド政策や国際都市としての魅力ある街づくりとしてのナイトカルチャーという視点に加え、アベノミクスが提唱する経済活性化と税収アップの政策に結び付き、夜間市場全体の活性化を包括的にまとめたのが『ナイトタイムエコノミー』である。
魅力ある都市空間づくりに欠かせない『ナイトタイムエコノミー』という視点は、現在さまざまな形で議論されており、民間の事業者や有識者だけでなく行政レベルでも、重要なテーマとして取り扱っている地域もある。
そういった『ナイトタイムエコノミー』の論議の中で、ナイトエンターテインメントといえば「ナイトクラブ」がメインとなっているが、飲んで踊る以外にも夜の楽しみ方は多種多様であり、当然ながら麻雀営業やアミューズメントカジノ、ゲームセンター等もその枠組みにコミット出来るはずだ。

しかしながら、風営法営業種として厳しい規制を設けられている4号・5号営業種は、議論の土俵にはなかなか上がってこれず、ましてや麻雀においては他の様々な問題からもっとも扱いにくい業種になっているのではないだろうか?
現在自民党では、風営法改正に大きく関わった秋元司衆議院議員が中心となりナイトタイムエコノミーをテーマにした議連の設立にむけて動いており、全国麻雀業組合総連合会(全雀連)としても何らかの形で連携をはかろうと目下活動中であるが、見通しは未だ不透明である。
そういった中で、雀荘業界に求められているのは、単に営業者目線の論議に終始するのではなく、昼夜問わず、国籍も関係なく、老若男女遊べる一大エンターテインメントとしての麻雀をカルチャーしてどう盛り上げるか、全雀連と雀荘経営者が一体となって取り組むことが次のフェーズとして求められているのではないだろうか。

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