3月といってもまだ底冷えのする午前5時の歌舞伎町。
短いコートやマフラーを羽織ってはいるものの、太ももをあらわにした女の子たちが歌舞伎町をふらふら。
2人連れの女の子が多く、1丁目と2丁目の境の花道通りの客引きに声を掛けられている。
早朝5時に女の子たちが彷徨っているのにも驚きですが、そんな時間に客引きがウジャウジャいるのにも唖然。
しかも女の子に対しての客引きだ。
ホテル、ホスト街の2丁目では4人の救急隊員と3人の警察官が倒れ込んでいる人に声をかけている。
意識確認か? しかもよく見ると女性のようだ。事故や事件でなければ良いのだが単なる泥酔者のようだ。
明け方の泥酔者対応、仕事とはいえ救急隊員や警察官にとってはいい迷惑ですね!
以前泥酔者といえばネクタイを頭に巻いたサラリーマンや羽目をはずし過ぎた学生だったりしたものですが、いまや泥酔した女の子が寝込んでいるのも日常茶飯事。
明け方の歌舞伎町ではすでに男女格差は解消されているかのよう。
何もアホなオヤジの真似をすることが男女格差の是正ではないのにね。
もう新年度の4月です。
センセーショナルな話題のみを追いかけまわるのがマスコミなのか、飽きっぽい気質が日本人にあるのか、新しい話題に気を取られてしまう。
ウクライナの戦争だってそう。最悪の状況にあるのにもかかわらずニュースの価値が薄らいでいるかのような小さな扱いになっている。
そうそう、4月からはホストクラブの売掛金は全廃するという新宿区とホストクラブとの発表がありましたね。
そうなっているのでしょうか?
昨年末には警察庁長官やら警視総監がマスコミを引き連れ小一時間、歌舞伎町の視察を行いましたが、はたして成果は上がっているのでしょうか?
売掛金の全廃なんてどだい無理な話。
一般の商取引には売掛金は当然ありますし、バーやクラブでの高額料金の請求や売掛金は《イケナイ!》とも言えません。
だって昔から今日に至るまで、銀座などの高級クラブや料亭では、一流芸能人や上場企業の社員、政治家達が売掛で高額な飲み食いをしているのも事実ですから。
風営適正化法では18歳未満の入店は禁止ですし、20歳未満への酒類提供もできません。
しかも深夜営業の規制もあり、ぼったくり条例での規制もあります。
街の健全化には高額家賃を設定しているビルオーナーの責任も追及すべきですね。
文:谷田部 智敬(行政書士)